目次
香典の金額相場
香典相場一覧表
※筆者が実際に参列した仕事関係、親族の葬儀をもとに帳簿確認を行い相場を示しています。なお地域は関東です。(地域性により多少金額が異なる)
香典相場の補足
ピアノ教室のような先生が、生徒または生徒の親が亡くなった場合
「3千円」一般的な生徒。
「5千円」長年に渡る親交が深い生徒。
保育園、幼稚園、小中高校の同級生または同級生の親が亡くなった場合
子の名前を書き添えて親の名前で包む。(親の名前だけだと誰からなのかわからないため)
「3千円」一般的な仲。
「5千円」家族同士親交が深い仲。
「一同」例えば、親同士で話し合って1万円と金額を決め、人数で割った額を集める。
この場合目安は1人あたり千円~2千円。
大学生が、友人または友人の親が亡くなった場合
「3千円」個人で包む場合。
「一同」例えば、友人同士で話し合って5千円、1万円と金額を決め、人数で割った金額を集める。
この場合目安は1人あたり千円。
職場で、一同で包む場合
職場で一同の場合、既に慣習で金額が決められていることが多い。一般的に、包む金額に対し上司が多めに出し、部下は千円~2千円。
【注意事項】一同で包む場合
一同で包む場合、「香典返し辞退」を検討してください。
通常、香典には香典返しをします。
香典返しを当日その場で受け取るケースが多く、一同の場合、全員が受け取ると一人当たりの香典金額より香典返しの金額が上回ってしまいご遺族に金銭負担をかけてしまいます。
「香典返し辞退」は受付で伝え、また一同の名前を記した紙にも「お返しは不要でございます」とわかるよう書いてください。
金額を決めるポイント
- 香典は、過去に頂いた金額も参考に決めます。のちに逆の立場になったとき、相手側に負担をかけることに繋がるので、ただ金額を多く包めば良いわけではありません。
- 特に地方の地域によっては、近所間でいくらと決まりごとがある場合があります。
- 夫婦は1世帯として金額を包むのが一般的です。
- 職場では、連名のケースもあれば、個人的に渡したいという人もいます。周囲に確認しながら決めましょう。
避けるべき金額
- 偶数を避けます。割り切れることから縁が切れることを連想させるためです。
- 他に「4」は「死」、「9」は「苦」を連想することから避けます。
現代は避けるべき金額というのは、語呂合わせと捉え気にしない方もいますが、気にする方もいます。
ですから
やはり避けるべき金額は避けたほうが無難です。
香典袋の選び方
金額が決まったら香典袋を選びます。
香典袋は「宗教による表書き」と「包む金額」で決めます。
表書き
大型文具店、百貨店に行けば香典袋の種類は細かく一通り揃っていますが、
香典袋が必要なときって突然のこと。
そんなとき頼れるのは近くのスーパー、コンビニです。
セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンでは下記のように対応できるので参考にしてください。
- 無宗教「御霊前(ごれいぜん)」
- 神式「御霊前」
- 仏式(※浄土真宗以外)「御霊前」
- 仏式(※浄土真宗)「御佛前(ごぶつぜん)」
- キリスト教「御花料(おはなりょう)」
注意事項が2点。
- 百合の花と十字架が印刷された袋はキリスト教のみ(画像左)
- 蓮の花が型押しまたは印刷された袋は仏式のみ(画像右)
キリスト教(御花料)の袋がないとき
セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンともに、「御花料」と書かれた袋は置かれていませんでした。
しかしながら、キリスト教は、
郵便番号欄がない白無地の封筒に「御花料」と記入することで問題がなく、水引はもともと必要ありません。
白無地の封筒はファミリーマート、ローソンには置かれていました。(2020/1/21の情報です)
故人の宗教がわからないとき
遺族は葬儀の手配でとても忙しいです。
直接の連絡はなるべく控えて、葬儀社に確認することをおすすめします。
宗教の把握がかなわないとき
宗教の把握に困ったときは「御霊前」です。
どの宗教においても大きくは問題ないとされています。
金額につり合った香典袋を選ぶ
包む金額とバランスがとれた香典袋を選びましょう。
【図解】香典の金額の書き方まとめ!中袋なしから横書きまでいろんなパターンを網羅
香典には相場がある
香典は、過去に頂いた経緯があればその金額を参考にして、相場に合わせる無難さが大切です。
一同で包む場合は、香典返し辞退の配慮を忘れないようにしましょう。
個別に包む人は3千円が最低ラインとなります。
<香典を包むポイント>
- 過去に頂いた金額も参考にする
- 一同で包む場合は「香典返し辞退」の配慮をする
- 特に地方の地域では近所間で相場の決まりごとがある場合も
- 夫婦は1世帯として金額を包むのが一般的
- 職場では周囲に確認を取りながら決める
- 香典の金額は偶数、4「死」、9「苦」を避ける
- 香典袋は故人の宗教と包む金額で選ぶ