【図解】香典の金額の書き方まとめ!中袋なしから横書きまでいろんなパターンを網羅 | 実は知っておきたい身近なマナー

【図解】香典の金額の書き方まとめ!中袋なしから横書きまでいろんなパターンを網羅

香典書き方

香典の金額が決まったら、次に戸惑うのが香典袋の書き方ですよね。

香典は用意する日数があまりありません、さっそく見ていきましょう。

後半には香典袋へのお札の入れ方、袱紗(ふくさ)についても触れています。

香典袋の書き方

購入した香典袋によっては、記入欄が既に配置されていることがあります。その場合はその欄に沿って記入してください。

上包み

上包みは、うす墨の毛筆で書きます。身近なのは筆ペンです。

慶弔筆ペン

記入例①中袋があるタイプ

おもて面

  • 個人名は表書きよりやや小さめに書きます
  • 夫婦は世帯主の氏名のみ書くのが一般的です
  • 妻が代理で参列する場合は、夫の氏名よりやや小さく「内」と書き添えます
  • 連名は3名まで、それ以上の人数は代表者名の左に外一同と書き、別紙に全員の郵便番号を含む住所、氏名、金額を書きます。

香典書き方

香典袋書き方

うら面

  • 上包みの裏面にも記入した方が親切です。記帳や金額確認のため開いたときに、中袋とはぐれてわからなくなる可能性があるためです。相手の立場で考えることはマナーとして大切です。

香典書き方

記入例②中袋がないタイプ

香典書き方

別紙の記入例(一同の場合)

別紙はうす墨の必要はありません。また一般的な黒いペンで問題なく、パソコンで作成し印刷したものでも構いません。

右から序列に沿って書き、序列が当てはまらない場合はあいうえお順に書きます。

香典返しを受け取らない場合は、最後に「お返しは不要でございます」と記入を忘れないようにしましょう。

香典別紙一同書き方

MEMO

香典は基本的にお返しが用意されます。一同という場合、もし1人分ずつの金額が少なければ、お返しが不要である旨記載すると親切です。香典を一同で包んだことにより、かえって遺族に金銭負担をかけないよう配慮しましょう。

中袋(中包み)

中袋は、濃墨(こずみ)で書きます。うす墨である必要はありません。

毛筆できれいに書ければ良いですが、中袋は一般的な黒のペンで書いて問題ないです。

中袋というのは、担当者が記帳するときに読みやすい字であることが重要です。

郵便番号を含む住所、氏名、金額すべてを記入しましょう。

香典袋中袋書き方たてよこ

MEMO

住所は知っているだろうといった感覚で省略しないことです。記帳するのは葬儀社の場合もあり、あとで遺族が確認するとき空欄があると手間になります。郵便番号も書いたほうが親切です。

金額の書き方

縦書きは旧字体の漢数字、横書きはアラビア数字(普段計算で使用する数字)で書きます。

旧字体漢数字の参考

香典金額書き方

円のあとに「也(なり)」を記入するのはどちらでも構いません。

金額を記すのに、それ以下の端数がないことを表す為に「也」を記入してきた歴史があります。

現代は「也」を省略し記入しない傾向にあります。

また「円」は、旧字体の「圓」も使われますがこれもどちらでも構いません。

お札を入れる向き

香典において、中袋にお札を入れる一般的に無難な入れ方をご紹介します。

香典お札の入れ方

お札を入れる向きに厳密な決まりはありませんが、一般的には上記写真のように慶事と逆に入れる考えが多く認識されているようです。

肖像画を上に向ける慣習もあれば、慶弔区別をせずお札の入れ方は変わらないという意見もあります。

MEMO

お札が複数枚のときは全ての向きを揃えましょう。中袋の糊付けは不要です。

新札の状態は控え、新札しかないときは一度折ります。

理由は、亡くなることを見越して用意していたという連想を避けるためだと言われています。

しかしあまりにボロボロはお札は、常識として控えましょう。

香典袋の入れ方

準備が整ったら香典袋をセットします。

香典袋の入れ方

香典を持参するときの袱紗(ふくさ)

最後に、袱紗(ふくさ)について触れます。

香典袋はふくさに包んで葬儀場に向かうのがマナーです。

気持ちを包む、香典袋を汚さずお渡しするという心の現れです。

慶弔両用は紫色となり、弔事では他に深緑、グレー等暗めの色が使用可能です。

最近多いのは、写真左のポケットタイプの金封ふくさです。

写真右は風呂敷タイプの台付きふくさです。

香典ふくさ

風呂敷タイプが簡略化されたものがポケットタイプですが、最近では更に下の写真のように蓋もない差し込み式タイプも販売されています。

差し込み式ふくさ

風呂敷タイプである台付ふくさのほうが格式高いとされているものの、慣れない手つきで風呂敷タイプを開くなら、ポケットタイプでスムーズに香典袋を出せるほうが安全かもしれません。

現代は、ふくさの色に注意さえすればどのタイプを選んでも良いでしょう。

ふくさへの香典袋の入れ方

弔事では左開きに入れます。慶事と逆です。

金封ふくさ弔事開き方

袱紗たたみ方

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香典の書き方は慣習にならう

香典というシーンでは、慣習にならい丁寧な字で書くことが大切です。

遺族への心遣いとして、記入漏れがないよう再度チェックをしてから葬儀場へ向かいましょう。

<香典を包むポイント>

  • 上包みはうす墨の毛筆で書く(筆ペンが便利)
  • それ以外は濃墨の毛筆か黒いペンで読みやすく書く
  • 表書きの連名は3名まで、それ以上は代表者名の左に外一同と書き別紙に全員分を書き示す
  • 郵便番号を含む住所、氏名、金額は全て記入すること
  • 数字は縦書きは旧字体漢数字、横書きはアラビア数字
  • 香典袋はふくさに包んで葬儀場に向かうのがマナー
  • 弔事では、ふくさは左開き